高専人会交流会に幸田フミが登壇

皆さんは「高専」についてご存知でしょうか?実は、FUMIKODAのクリエイティブディレクター幸田は神戸高専の応用化学科の出身で、全国58校を繋ぐ同窓会組織「一般財団法人高専人会」の理事を務めています。

高専制度創設60周年を節目に、10月1日に六本木の泉ガーデンギャラリーにて開催された第1回高専人会交流会のパネルディスカッションに幸田が登壇いたしましたので、今回は日本独自の教育システムとして、海外からも注目を集めている高専についてご紹介します。

高専とは?

1950年代後半、国の経済成長に伴ってそれを支える科学・技術の進歩に対応できる技術者養成の要望が強まっていました。こうした産業界からの要請に応えて、技術者を養成するための高等教育機関として設立されました。

毎年高専生を対象としたロボットコンテスト(通称ロボコン)、プログラミングコンテスト、デザインコンペティションなどが開催されるのも有名です。

高専には以下のような特徴があり、大学とほぼ同等の専門的な知識、技術が身につけられます。
・中学校卒業後から5年(商船学科は5年半)の一貫した専門教育
・実験・実習・実技を重視した実践的技術教育
・卒業生に対する求人倍率約10~20倍、就職希望者の就職率ほぼ100%

2023年4月には、日本におけるシリコンバレーのような場所を作ることを目指し、20年ぶりの新設校として民間企業11社からの100億円規模の出資により実質学費無償で運営される「神山まるごと高専」が開校するなど、今大変注目を集めています。

FUMIKODA創業の想い 〜テクノロジーを活用したものづくりがしたい〜

第1回高専人会交流会の会場には500名以上の高専現役生と卒業生や教職員関係者の方やメディアが会場に集い、期待の高さが伺えました。パネルディスカッションでは、高専ご出身の登壇者の皆様と共に、幸田も「ものづくりにかける想い」を語りました。
「高専在学時にどうしてもデザインを学びたくなり、コンピューターを使ったデザインを学ぶために中退してアメリカに渡り、Parsons School of Designに入学。大学でデザインを学んだ後、ニューヨークのファッションマーケティング会社に就職してウェブデザイナーとして勤務していました。

帰国してからはウェブデザイン会社を立ち上げ、ウェブマーケティング全般に携わっていたものの、「デザイナーとしてものづくりをしたい」「テクノロジーを活かしたプロダクトを作りたい」という思いで2016年にFUMIKODAを立ち上げました。
ビジネスパーソンにとって実用的でありながら、日本のテクノロジーを活用したバッグを作っています。FUMIKODAのアイテムには高級車の内装にも採用されている国産の高機能なヴィーガンレザーを使用しておりますが、新たな挑戦として日本の生地メーカーと連携してヴィーガンレザーの生地におけるバイオマス(再利用可能な有機性の資源)の割合を高める取り組みも実施しております。」
<登壇者のみなさま(左から)>
高石和生氏(樽前会関東支部 顧問/株式会社アクセスネット 代表取締役社長)
阿部智之氏(NTT月曜会 参与)
大蔵峰樹氏(神山まるごと高専 学校長)
入江英也氏(中国高専校友会/タイ高専校友会 発起人)
島田一雄氏(ヒューマンネットワーク高専 顧問/一般財団法人高専人会 顧問)
幸田フミ(一般財団法人高専人会 理事/株式会社FUMIKODA 代表取締役)
渋谷修太氏(一般財団法人高専人会 代表理事/フラー株式会社 代表取締役会長)

参加した皆様からは、高専出身者のネットワークを活性化させ、技術の力だけではなく”繋がりの力”を通じて新たな価値を創造し、社会に貢献していきたいという高い熱量を感じました。
日本の重要課題である「デジタル社会の実現」や「スタートアップの育成」などを解決していく力の源泉として高専の可能性を感じると共に、こうした技術を持った人材の活躍を後押しするネットワークの重要性を改めて感じた会となりました。

なお、この度の高専人会交流会の記念アイテムとして、FUMIKODAのスクエアポーチとコードバンドを採用いただきました。
※高専人会とは?
高専人有志が自発的に集い、運営をする同窓会組織。高専の価値を高めるために、高専で学んだすべての高専人の互助ネットワークを有形化し、継続性のある互助活動を実施することを目的としています。

一般財団法人高専人会ホームページはこちら