チャリティープロジェクト 寄付金贈呈式レポート
2021年9月にFUMIKODAはブランドデビュー5周年を迎え、チャリティープロジェクトを実施いたしました。
これまで多くの方に支えられ、共感いただけてきたことに大きな感謝を伝えたい。コロナ禍の日本において窮地に追いやられたご家庭を少しでも支援したいとの思いから始まったプロジェクトです。
この度、NPO法人キッズドア代表の渡辺由美子さんをFUMIKODAサロンお招きし、プロジェクトによって集まった寄付金の贈呈式を執り行いました。
会場には、それぞれ社会課題解決のために活動しておられる沢山の方々にお集まりいただき、和やか且つ少々熱を帯びた雰囲気となりました。
チャリティープロジェクト結果報告
<プロジェクト概要>
①2021年9月29日〜10月31日の期間中、FUMIKODAオンラインブティックと直営店での全売上の10%を、生活が困難な状況にある子どもたちに「NPO法人キッズドア」を通じて寄付いたします。
②キッズドアの女性向け就労支援プロジェクト「わたしみらいプロジェクト」で就職が決まった女性たちに、FUMIKODAのバッグ「ALEX」を寄贈いたします。
<プロジェクト結果>
集まった支援金:397,480円
就職の決まった女性:3名
皆様のご厚意により集まった支援金は、困窮している世帯の生活費として迅速に現金給付させていただきます。誠にありがとうございました。
今回のプロジェクトは、FUMIKODA単体でできることではなく、プロジェクトにご賛同いただきFUMIKODAのアイテムをご購入いただいた多くのお客様のお気持ちがあって成立いたしました。
エッセイストの小島慶子さんを始め、プロジェクトを応援してくださった皆さまに深く感謝を申しあげます。
日本の現状とFUMIKODAの関わり
キッズドア代表の渡辺由美子さんによれば、日本の貧困家庭の多くはワーキングプアで、世界から見ても特異な状況のようです。特にシングルマザー世帯のひっ迫は著しく、その根には、女性の正規雇用の難しさというジェンダー問題があるということでした。
女性のひとり親であるということが、雇用する側にとっては「会社に安定した時間を割けない」というマイナスの条件となって、正規雇用を難しくするのだそうです。
結果、女性たちは非正規雇用の仕事をかけ持ちし、かえって家庭にかける時間が少なくなるという悪循環が生まれます。そのような環境では子供たちの自己肯定感が低くなりがちで、母親も子供たちも心身ともに健康な状態でいられるのは難しい状況でしょう。
その状況に追い打ちをかけたのがコロナでした。非正規雇用の女性たちは、働きたくても働けなくなってしまったのです。
お米を買うお金さえない、という家庭も少なくなく、緊急の援助が求められます。
FUMIKODAのクリエイティブディレクター 幸田フミにとっても、ひとり親家庭の窮状は見過ごせないものでした。というのも、幸田自身がシングルマザーとして子育てを経験しており、他人事では無かったからです。
幸いなことに幸田は健康にもめぐまれ、そこまでの窮状に陥ることはありませんでしたが、生きていくことにあまりにも必死で、支援の情報さえ届かなかった経験を思い出し、いてもたってもいられなかったといいます。
感謝の気持ちを込めて
プロジェクトを進めるにあたり、多くの方に温かいお心をお寄せいただきました。
FUMIKODAのアイテムをご購入いただいた方も、プロジェクトの告知にご協力いただいた方も、今回の贈呈式にお集まりいただいた方にも、心より御礼申し上げます。
キッズドア理事長 渡辺 由美子さんと
FUMIKODAクリエイティブディレクター 幸田フミ
夏休みの間、国はオリンピックの開催に注力せざるを得なくなり、前年は対策として打ち出された給付金も今年はもらうことができず、困窮世帯はますます苦しい状態に陥っていたそうです。
FUMIKODAは、困窮世帯への支援を今回限りで終わらせてはならないと考えております。日本の子供の貧困率は予想以上に高い数字となっており、それに比べれば、今回の寄付金も微々たるものでしかありません。子供たちの成長は一朝一夕になるものではなく、継続的な支援が必要です。
またチャリティープロジェクトを実施してまいりますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。