ブランドデビュー5周年を迎えて。:FUMITALK
こんにちは、幸田フミです。
日本発のエシカルブランドとして「FUMIKODA」を立ち上げてから、おかげさまでまる5年が経ちました。
インターネット業界しか知らなかった私が手探りではじめたブランドですが、この5年の間に沢山の皆様に製品をお届けできたこと、そしてサステナビリティやメイド・イン・ジャパンを軸としたFUMIKODAのものづくりに共感いただけたことに、あらためて感謝申し上げたいと思います。
5年前を振り返ると、ファストファッションが世界中を席巻していて、洋服も小物も大量生産があたりまえ。大量廃棄や途上国での低賃金労働が明らかになり、ファッションビジネスのあり方が問題視されるようになりましたが、日本ではまだ「エシカル」という言葉が聞き慣れない時代でした。
すこしずつライフスタイルが変わってきた今でも、「エシカルとは何でしょう?」と尋ねられることがあります。
エシカルを直訳すると「倫理的な」という形容詞ですが、ちょっとイメージしにくいので、私は「他者を思いやること」だと解釈しています。
周りにいる大事な人のことはもちろん、共に社会で暮らす人、同じ地球に住む動物や、環境のことにまで想いをめぐらせてモノやコトを選ぶ。そんなやさしさのことだと思えば、誰もが「エシカル」という言葉を身近に感じられるかもしれません。
時代が変わっても、私たち人間が気持ち良いと感じること、逆に、悲しいと感じることは大きく変わったりはしないんだ。
この5年の間にそんなふうに感じたので、これからも誰かを思いやり、使っていて気持ち良いと感じていただけるものを提案してまいりたいと思っています。
「おなかを空かせている日本の子どもたちを救いたい」
FUMIKODAができること
パンデミックは多くの人たちの生活様式や価値観を変化させ、エシカル消費への意識を高めるきっかけになりました。
そして同時に、社会的に弱い立場の人たちをさらなる生活苦へと追いやっています。
世帯収入が低いひとり親家庭の生活を支援している「NPO法人キッズドア」代表の渡辺由美子さんとお話する機会があり、日本の子どもたちの貧困状況をうかがったところ、想像をはるかに超える子どもたちがごはんを十分に食べることもままならないことを知って愕然としました。
日本は福祉が行き届いていて、弱い立場の人たちも守られているはず。ずっとそう信じて疑いませんでしたが、実際はそんなイメージと程遠く、日本の貧困状況は7カ国中最下位。シングルマザー世帯の48%が、明日食べるごはんにも困っているのだそうです。
私自身もシングルマザーとして長く生活してきたので、他人事とは思えませんでした。
行政の救済支援と実際のニーズのすれ違いについてはさておき(ふれると長くなってしまうので、追って少しずつご紹介します)
今、おなかを空かせている子どもたちの家にごはんを届けるには?
働きたくても就労先が見つからないシングルマザーたちをサポートするには…?
FUMIKODAができることを考え、NPO法人キッズドアを通じて困窮している家庭を支援するお手伝いをさせていただくことにしました。
10月末までの売上の10%を、食費を工面することが難しい貧困家庭の子どもたちの支援に充てるとともに、女性の就労支援プロジェクト「わたしみらいプロジェクト」で再就職が決まった女性にFUMIKODAのトートバッグ「ALEX」をプレゼントさせていただきます。
チャリティープロジェクトはこちら
FUMIKODAを通してご縁があった皆様にも、日本の未来を担う子どもたちが陥っている深刻な状況を知っていただけると幸いです。
渡辺由美子さんのインタビューはこちら