日本初の“ブイ”から生まれた新型バッグ「MARINA」発表会を開催 〜先行受注は1週間で完売御礼〜

FUMIKODAはブランド設立9周年を機に、2025年10月21日(火)に東京・代官山の代官山T-SITEにて、新商品のボックストートバッグ「MARINA(マリーナ)」のメディア向けプレス発表会を開催いたしました。

「MARINA」は、使用済みのブイ(漁業用の浮き具)をリサイクルした新素材「オーシャンVレザー」を使用した日本で初めてのバッグです。深刻化する海洋プラスチックごみ問題、特に漁業廃棄物から新たな価値を生み出す、私たちの新しい挑戦です。

おかげさまで、発表会と同時にスタートしたオンラインブティックでの先行受注では、ご用意した分がわずか1週間で完売となりました。

「MARINA」のお披露目

当日は秋晴れに恵まれ、会場の代官山T-SITEには多くのメディア関係者の皆様にお集まりいただきました。

発表会は、まず私たちFUMIKODAのクリエイティブディレクター 幸田フミによるプレゼンテーションからスタートしました。幸田は、FUMIKODAが創業以来大切にしてきた「サステナブルな視点と日本のものづくりへのこだわり」について、そしてなぜ今、海洋廃棄物、とりわけ「ブイ」に着目したのか、その経緯と強い想いを語りました。

「単に廃棄物を減らすだけでなく、それを素材として新たな価値を創出し、環境課題を持続可能な未来への可能性へと昇華させたい」。

その言葉と共に「MARINA」がアンベールされると、海の色を彷彿とさせるマリンブルーのバッグに会場からは驚きの声が上がりました。

さらに、FUMIKODAを長くご愛用いただいている、俳優のとよた真帆氏もゲストとして駆けつけてくださいました。

「FUMIKODAの製品は、美しいだけでなくその背景にあるストーリーと信念にいつも心を打たれます。『MARINA』は、私たちが直面している環境問題に対して、ファッションができることの一つの答えを示してくれたと思います」

と、心温まるお祝いのコメントをいただき、発表会に華を添えていただきました。

「MARINA」はオンオフで使えるシンプルなボックスシルエットが特徴。コンパクトながら、マチがしっかりあるのでスマホやウォーターボトルなどがしっかり収納できる大容量です。
取り外し可能なショルダーストラップで肩掛けして使用することができ、スタイルに合わせてコーディネートできるのが魅力です。

なぜ私たちは「ブイ」を選んだのか

お客様アンケートから見えた、海洋保全への高い関心

私たちFUMIKODAは、商品開発の「理由」として、お客様の声を何よりも大切にしています。毎年実施しているアンケート調査結果を基にしたバッグを企画しており、2024年のアンケートに環境問題について問う項目を設けた結果、FUMIKODAのお客様の海洋保全への関心の高まりが明確に確認できました。

  • 「デザインや機能に差がなければ、環境に配慮したものを選びたい」と回答した方が89%
  • 関心がある環境問題として「地球温暖化」(86.1%)に次いで、2番目に「海洋汚染」(54.8%)

漁業廃棄物という課題への挑戦

お客様の環境に対する意識の高まりを受け、私たちFUMIKODAは、2024年から一般社団法人ALLIANCE FOR THE BLUE(アライアンス・フォー・ザ・ブルー)との協働プロジェクトを進めています。

昨年は、第一弾として廃漁網をリサイクルしたファスナー付ハンドバッグ「MEGAN(ミーガン)」を発表。その後も「漁網リサイクルコレクション」として様々なアイテムを開発し、幸いにも大きな反響をいただきました。

MEGAN:ファスナー付ハンドバッグ
FUMIKODAモノグラム×ライムグリーン、オーシャンブラック×オフホワイト、オーシャンブルー×オフホワイト
¥44,000

しかし、海洋プラスチック問題は喫緊の課題です。特に漁業廃棄物はその管理や処分に多大なコストがかかり、地域社会の大きな負担となっています。

中でも「ブイ」は、網などを浮かせるために不可欠な道具ですが、使用後は適切に処理されず海洋ゴミとなるケースも少なくありませんでした。

幸田フミは、この「やっかいもの」とされるブイにこそ、新たな可能性があると着目。一般社団法人ALLIENCE FOR THE BLUEの代表理事 野村浩一氏が率いるプロジェクトチーム、参加企業の皆さまとの連携のもと、前例のない挑戦がスタートしました。

日本初・新素材「オーシャンVレザー」の誕生

このプロジェクトで最も困難だったこと、そして最大の成果が、新素材「オーシャンVレザー」の開発でした。これは、廃棄予定のブイを原料に、独自の技術で生み出した日本初のマテリアルリサイクル人工レザーです。

私たちは、単に「リサイクル素材を使いました」というだけのモノづくりを目指してはおりません。FUMIKODAが追求する機能性、デザイン性、日本製。そしてサステナビリティの信念。そのすべてを満たす高い品質が求められました。

開発チームは試行錯誤を重ね、ついにブイの耐久性や耐水性を活かしつつ、バッグとしてのしなやかさと高級感を両立させることに成功。「オーシャンVレザー」は、従来の人工皮革に劣らない品質と環境負荷の低減を可能にしました。
「MARINA」は、この新素材の特性を最大限に活かし、ビジネスから日常まで活躍するデザインとなっています。

完売が示す「共感」の時代

「MARINA」は発表会当日より、FUMIKODAオンラインブティックにて数量限定で先行受注を開始いたしました。その結果、わずか1週間という短期間で初期ロットがすべて完売となりました。

私たちが発信した「海洋廃棄物を、新たな価値へ」というメッセージに対し、多くのお客様が強く「共感」してくださったことの証だと感じています。ご購入いただいた皆さまに心より感謝申し上げます。

MARINA:ボックストートバッグ
マリーナブルー
¥55,000

環境問題が身近になる今、お客様はモノの背景にあるストーリーや、私たちの姿勢も含めて選んでくださっているのだと、あらためて実感いたしました。
私たちFUMIKODAの挑戦は、まだまだ続きます。これからも皆様に素晴らしい製品をお届けできるよう、スタッフ一同努力を続けてまいります。