ブランドデビュー9周年を迎えて。:FUMITALK

秋の気配が深まる頃、FUMIKODAはブランド創設から9年の月日を重ねることができました。
これもひとえに、日頃からご愛用くださっている皆さま、そして私たちの活動を支えてくださる多くの方々のおかげです。心より御礼申し上げます。

9年前の2016年9月30日、パリの合同展示会「TRANOÏ(トラノイ)」で、私たちのバッグを初めてお披露目した日の高揚感は今も鮮明に覚えています。
「日本のものづくり技術を活かした、ラグジュアリーな女性向けビジネスバッグを世界に届けたい」。それまでものづくりの経験は全くありませんでしたが、大きな夢を胸に抱いての船出でした。

2016年のTRANOÏにて

FUMIKODAのシグネチャーバッグ「ARIANNA」も、この時パリで発表しました。Made in Japanの魂を宿らせたい一心で、富山県の伝統工芸士である折井宏司さんに「高岡銅器」の美しいパーツ制作をお願いして、その場でご快諾いただいたことも忘れられない思い出です。その後も様々な日本の工芸品を使わせていただき、職人の皆さまのおかげでふたつとない作品を作り続けることができました。

「働く女性が、自信と誇りを持ってビジネスシーンに臨めるように」。
そんな願いを込めてプロデュースしたバッグは今もたくさんの方にご愛用いただいており、「このバッグを持つと仕事のスイッチが入ります」といったお言葉をいただく度に、次なるものづくりへの活力をいただいています。

FUMIKODAが創業以来、大切に育んできた哲学。それは、心ときめく「デザイン」と使う人のための「機能性」の両立です。
そして、地球環境に配慮したサスティナブルな素材を厳選し、日本の職人技術によって、長くご愛用いただけるアイテムを生み出すこと。

私たちのこの信念は、いつしか多くの方々の共感を呼び、9年目にはFUMIKODAを長くご愛用いただいている皆さまによってファンクラブ「FUMIBLUE」が立ち上がるというこの上なく幸せな出来事にも恵まれました。皆さまからいただく温かい応援は、私たちの何よりの原動力です。

そのお気持ちにお応えできるよう、これからも皆さまが働くシーンをより豊かに、そして輝かせるためのアイテムをお届けしてまいります。

10月21日には、FUMIKODA9周年を記念したイベントを予定しています。10年目という大きな節目を目前にあらためて原点に立ち返り、ご期待を超える感動をお届けできるようスタッフ一同さらに精進してまいります。

今後とも変わらぬご支援とご愛顧を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

FUMIKODAクリエイティブディレクター
幸田フミ