「リユースプロジェクト」第3期学生の体験レポート vol.2〜大切な楽譜を守るおさがりバッグ〜

リユースプロジェクトとは?

2020年4月から始まった、お客様のFUMIKODAバッグを学生に寄贈するプロジェクトです。

当ブランドのバッグは抜群の耐久性があり長くお使いいただけます。それだけに、ご愛用のお客様からは「今のバッグもまだ使えるけれど、他のバッグも欲しい。置く場所も限られるので出来れば誰かに使ってもらいたい。」という声もございました。本プロジェクトは、そんなお客様からの発案で実現したものです。

リユースプロジェクトの詳細

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この度、第3期のリユースプロジェクトでリュックにもショルダーバッグにもなるお仕事バッグ「EMMA」を譲り受けた、音楽大学1年生の深澤はなさんにお話を聞くことができました。
※「EMMA」は現在販売を終了しています。

リユースプロジェクトを体験してみた
感想を教えてください

実は、大切な楽譜を入れる鞄を探すのにとても苦労していました。私は音楽大学でピアノと声楽を専攻しています。何冊もある重い楽譜を持ち歩くだけではなく、音楽に真剣に取り組まれている目上の先生に対する敬意を表すため、そして演奏会でドレスアップする際にも使えるものを、、と考えると機能性や軽さだけのバッグではないものを選びたかったからです。

上質なバッグを探す中で本革も検討しましたが、重いだけではなく、雨の日には使いにくい面がありました。FUMIKODAのバッグであれば、機能性と上品さ、そして雨の日でも毎日使うことが叶うのではないかと思い、リユースプロジェクトに応募しました。

寄贈いただいたリュックは、キチンとした印象がある上に蓋もできるので雨の時も安心して使えます。私には勿体無いかもしれないという気持ちも少しありますが、楽譜を入れるバッグとして求めていた多くの条件を満たしており、機能性だけではなく雰囲気があるので、とても嬉しく使わせていただいております。

また、このバッグに楽譜を入れてレッスンに行く際は気持ちが引き締まります。何百年も前の音楽家への敬意、そして、楽譜を守っているバッグが私の手元に届くまでに携わった方々への感謝まで、何か沢山の方々の思いを私が背負っているように感じます。

大学での活動や今後の夢について教えてください

幼少期からピアノや歌が好きでした。他の教科の勉強も並行していましたが、ここ数年で音楽の学びを深める事に集中することを決めました。
大学では実技だけではなく、歴史的な背景や音楽史、音楽家の人生、楽曲の意味などを学べるので非常に充実しています。

音楽家の中でもセルゲイ・ラフマニノフのピアノ協奏曲が好きです。彼の楽曲は故郷であるロシアの寒い風土や戦争などの時代背景、そして人生を感じる楽曲です。とても難しいのですが味わい深く好きです。

ピアノだけではなく声楽も専攻しており、将来は声を使った仕事もしたいと考えています。声はその人にしかない唯一のものなので、それを生かす仕事はとても素敵だと思います。
また、声を使う仕事となると歌だけではなく声優さんなど様々な広がりがあります。今後、大学での学びの中で音楽や声をどう生かして社会で貢献できるのか考えていきたいです。

当ブランドは「地球にも、動物にも、ひとにも優しく」をテーマに、様々なチャレンジをしています。
日常で取り組んでいる環境への配慮を教えてください

FUMIKODAのバイオマス素材を使用したヴィーガンレザー製品を拝見しましたが、とても鮮やかな発色で驚きました。
地球環境を考慮し、かつ付加価値がある形で皮の代用素材を商品化されていると知りとても感銘を受けました。

私が実践している環境への配慮は、小さなことですが2つあります。1つ目はこの春、高校生の間に伸ばしていた髪をヘアドネーションしたことです。2つ目は祖父母と同居していたので古いものを大事にしていることです。

曽祖母のバッグや洋服などは手直しが必要ですが、恐らく現在では作ることが難しいレース生地や皮素材などもあります。物にはその時代時代の背景が映し込まれてると思っており、そうした目に見えないものや味わいも大事にして少しずつ直しながら使っています。

バッグを寄贈いただいた方へメッセージをお願いいたします

まさか実際にバッグを寄贈いただけるとは考えもしませんでした。大変綺麗な状態で使わせていただき、とても感謝しています。このバッグを使って学んだ事を別の形で社会に還元し、貢献できたらと思っています。

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目を輝かせながら愛する音楽について語ってくださった深澤さん。

「何百年も前に作曲された音楽が今も愛されてるように、大切に使われたバッグを受け継ぎ愛用していくことは音楽を勉強する者にとって心の励みになる」というとても光栄なコメントまでいただきました。

今回のインタビューを通じて、引き続きバッグだけではなくバッグの製造から使用まで携わった様々な方の想いも届けて循環させるようなリユースプロジェクトの運営をしていきたいと感じました。

引き続き、寄贈されたバッグが深澤さんの大切な楽譜を守り、音楽活動の支えになる事を願っています。

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