国際女性デーに考える女性起業家の「エシカル経営」〜ハリウッドビューティプラザ イベントレポート

女性のジェンダー平等を尊重する日として設定された3月8日の「国際女性デー」に、六本木のハリウッドビューティプラザで「今輝く女性経営者のエシカル経営哲学とは」をテーマにパネルディスカッションが開催されました。

主催のハリウッド株式会社は、美容を通して女性の活躍、健康促進を支援しながら社会貢献にも積極的に取り組んでいる企業です。

この日FUMIKODAのクリエイティブディレクター 幸田フミが、株式会社ハバリーズ代表取締役 矢野玲美氏と共にイベントに登壇し、それぞれの視点からエシカル消費を軸に立ち上げた事業について語りました。
ファシリテーターは、株式会社レセプショニストの代表取締役CEO 橋本真里子氏です。

紙パックのミネラルウォーターで
持続可能な社会の実現を目指す

株式会社ハバリーズは、紙の容器を使用したミネラルウォーターを日本で初めて発売しました。
創業者である矢野氏のご実家は大分県宇佐市の「羽馬礼(はばれい)」に水源をもつ、ペットボトル入りミネラルウォーターの製造会社を経営されていました。矢野氏は脱プラスチックの機運が高まる社会を背景に、日本でも普及させたいという強い思いでサステナブルな紙パックウォーター「ハバリーズ」の開発を始められたそうです。

ハバリーズはパッケージに再生可能資源を使用しており、世界の森林保全に貢献するためのFSC認証を取得するなどサステナビリティに重きをおいた経営に取り組んでいます。

ファシリテーター橋本氏の「今後経営を通して社会にどのようなインパクトを与えていきたいですか?」という問いに、

「SDGsを押し付けるのではなく、事業やデザインの面で持続可能なスタイルを目指しています。現在第二フェーズとしてホテルや教育機関を中心にリサイクルエコシステムの導入を進めています。」

と、矢野氏。
ペットボトルから紙パックに切り替えるだけで気候変動の負荷低減に貢献することができますが、さらなるアクションとして、再生トイレットペーパーが入ったリサイクル回収BOXを用いて「紙から紙への再生」を可視化し、リサイクルを推進していくとのこと。
「1本の水から世界が変わる」をコンセプトに、紙パックウォーターを通して持続可能な社会を目指したいと語っていました。

サスティナブルな製品を通して、
働く女性をエンカレッジするブランドへ

機能性とデザインを両立させながら、環境や人権に配慮したビジネスバッグを作りたい。そんな思いで「FUMIKODA」を立ち上げた幸田フミは、バッグの主素材として使用している国産ヴィーガンレザーの特徴や、メイド・イン・ジャパンにこだわる理由について紹介しました。

橋本氏に「エシカル経営」の考え方について尋ねられた幸田は、

「毎日使うバッグが軽くて十分な収納力があることはもちろん大事ですが、持っていて本当に快適なものを追求すると、その製品はどんな素材が使われているのか。そして、どのように作られているのかと、ものづくりの背景を知りたくなります。

どんなに見た目が素敵なものだとしても、誰かの犠牲の上に成り立っているとしたら、決して使い心地が良いものとは言えません。

FUMIKODAは日本製のヴィーガンレザーを使用して、国内の工房で長く使える製品に仕上げること。そしてバッグのリユースや素材のアップサイクルに取り組むことによって、できるだけ動物や環境に負荷をかけないものづくりを続けています。」
と、創業以来貫いてきたものづくりへのこだわりを紹介しました。

FUMIKODAのミッションは「すべての働くシーンにウェルビーイングを届ける」こと。
快適な製品を通して、女性の活躍をエンカレッジしていくこともFUMIKODAの使命です。

この先ビジネスバッグの提供に留まらず、バッグ以外のビジネスツールのプロデュースやウェルビーイングに繋がる情報を発信することによってその使命を果たしていきたいと、FUMIKODAの展望について話しました。

会場ではFUMIKODAのシグネチャーバッグ「ARIANNA」やビジネスリュック「BILLY」など展示させていただき、実際に製品を手にとってご覧いただきました。

編集後記:

この日はFUMIKODAのお客様にも多数ご来場いただき、ご感想をたくさんうかがうことができました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

国際女性デーという記念すべき日に、日本における女性経営者のパイオニアであるメイ牛山氏が創設されたハリウッドグループ主催のイベントにFUMIKODAの幸田がゲストスピーカーとして登壇させていただいたことを大変光栄に思います。

女性が活躍できる社会を実現するにはまだまだ多くの課題を抱えている日本ですが、ハバリーズの矢野社長のような女性経営者がエシカル経営哲学のもと、日々事業を成長させていることに希望を感じました。

FUMIKODAも、エシカルなものづくりを通して女性がさらに社会で活躍できるように支援してまいりますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

コンテンツディレクター 白井愛奈

株式会社ハバリーズ 代表取締役 矢野玲美氏(写真右)
1993年京都市生まれ。大学卒業後に技術系商社で中東プロジェクトを担当しながら実家の家業であるペットボトル入りのミネラルウォーター製造会社の役員も務める。2020年夏、国内初の紙パックウォーターとしてリサイクル循環も行うハバリーズを起業する。

株式会社RECEPTIONIST 代表取締役CEO 橋本真里子氏(写真左)
IT企業を中心に上場企業などで受付業務に従事。受付嬢として11年間、のべ120万人以上を接客したノウハウを活かして、2016年にRECEPTIONISTを設立・翌年にクラウド受付システム「RECEPTIONIST」をリリース。日程調整ツール「調整アポ」、スペース予約管理システム「予約ルームズ」とともに、管理業務をワンストップで効率化し、ビジネスコミュニケーションのアップデートを目指す。