「リユースプロジェクト」第3期学生の体験レポート vol.3〜さまざまな想いが詰まったおさがりバッグ〜
リユースプロジェクトとは?
2020年4月から始まった、お客様のFUMIKODAバッグを学生に寄贈するプロジェクトです。
当ブランドのバッグは抜群の耐久性があり長くお使いいただけます。それだけに、ご愛用のお客様からは「今のバッグもまだ使えるけれど、他のバッグも欲しい。置く場所も限られるので出来れば誰かに使ってもらいたい。」という声もございました。本プロジェクトは、そんなお客様からの発案で実現したものです。
リユースプロジェクトの詳細
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この度、第3期のリユースプロジェクトでトートバッグのALEXを譲り受け、この春から社会人として新しいスタートをされている仙波藍さんに体験してみたご感想などを伺いました。
リユースプロジェクトを体験してみた感想を教えてください
譲っていただいたバッグは単なるバッグという物ではなく、さまざまな想い(FUMIKODAさんの想い、寄贈してくださった方の想い、自分の想い)が詰まった唯一無二のものです。使う度に嬉しい気持ちになると共に、大切に使い続けていきたいと思っています。
私にとってFUMIKODAさんのバッグは背伸びして手に入れるような存在ですが、「自分にはまだ早い」と憧れのままにしておくのはもったいないという気持ちになりました。
使うと気持ちが明るくなりますし、何よりとても使いやすいので、憧れの素敵なものこそ愛用していきたいという風に心境が変化しました。
また実用性という面では、荷物が沢山入り、雨で濡れても問題なく使える点が助かっています。デザインもシンプルで素敵なので仕事のコーディネートにも合わせても格好良いです。
最近関心を持っている社会問題や日常生活で心掛けていることについて教えてください
伝統文化の衰退に危機感を持っています。
大学では4年間を通じて服飾などの暮らしに関わる文化と歴史について学びました。日本服飾史の授業では着物の織りや染色等についても習ったのですが、平安王朝の十二単などは着物の色だけではなく重ねの色合いにも名前があり、また、季節によって重ねを変えるといった意識にも四季がある日本だからこその美意識を感じました。
そのような日本の美意識を反映した伝統技術の素晴らしさを感じている中で、「もうこの技術を持つ人はいない」という先生の言葉を聞いたことがきっかけで伝統文化の維持・継承に関心を持つようになりました。
日本には素晴らしい技術があったにも関わらず、失われた技術はもう戻す事ができません。私たちには残された作品を守ることしかできないことを非常に残念に思います。
大学の日本服飾の授業で心に刻まれた先生の言葉がもう1つあります。それは「文化は使われることで伝えられていく」というものです。
伝統を守るとは、そっくりそのままの形で残していくことではなく、時代に合わせて表現方法を工夫したり変化したりして使われ続けていくようにすることなのだと気がつきました。
FUMIKODAさんのように、日常的に使うバッグに職人の技術を用い伝統工芸品を取り入れることは、まさしく先の言葉を体現したものだと思い、日本のものづくりを大切にされているスタンスに共感します。
現在、私自身は発信や継承する立場ではありませんが一消費者として曲げわっぱのお弁当箱や、波佐見焼や美濃焼等の器、着物など、ものづくりの技術が生かされたものを使用するように心がけています。
バッグを寄贈いただいた方へ
メッセージをお願いいたします
この度は素敵なバッグを寄贈していただき、誠にありがとうございます。私は4月から新社会人として働き始めました。何かと荷物が増えてしまうため、たくさん入るこのバッグを大変重宝しております。
これから先、ご寄贈いただいたバッグを相棒に、自分らしいキャリアを歩んでいけるよう頑張っていきます。
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社会人になったばかりの仙波さん、「視野を広く持って、自分の仕事が誰に繋がって役に立っているのか日々の中で見失わないように意識して仕事をしていきたい」と仰っていたのが印象的でした。
引き続き、寄贈されたバッグが仙波さんの日々のお仕事の支えとなることを願っています。