幸田フミが女子大学生に講義をして考えたこと:FUMITALK

こんにちは、幸田フミです。


先日大学で「マルチキャリア時代における自己実現のコツ」というテーマで講義をしてきました。

気軽に授業を引き受けたものの、アウトローに生きてきた私が学生たちにアドバイスできることってなんだろう。と前夜に考えをめぐらせていると、将来への不安に駆られ必死で自分探しをしていたハタチの頃の自分を思い出しました。

インターネットやノートPCがまったく個人に普及していなかったその頃、将来ウェブコンサルタントとして働くことになるなんて、そしてPCが入る女性用バッグを作っているなんて夢にも思いませんでした。


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Q. どうしてウェブコンサルタントとバッグデザイナーふたつの仕事をしているのですか?まったく関係のない職種のように思えますが。


ウェブの会社を立ち上げ、コンサルタントとしての仕事が年々ハードになっていく中、ノートPCとプレゼン資料を快適に持ち歩くことができるバッグを探し続けましたが、完璧なものが見つかりませんでした。

けど、
よく考えてみると、私はデザイナー。自分で作ればいいんじゃない?

いや、
常日ごろ悩み苦しんでいる私にしか、理想のバッグを作れないかもしれない。

もしかすると、
世界中の働く女性たちに、最高のバッグを提供できるかもしれない。

という思い(というか妄想)が強くなり、ウェブコンサルタントでありながらバッグデザイナーというマルチキャリアの道をごく自然に歩み始めました。


Q. 苦手なことはなんですか?


目的地にたどり着くのが苦手で、いつも苦労しています。

打ち合わせや会食の場所を事前に下調べをしておいても、最寄りの駅を出て道路や交差点、人の流れを見た途端に頭が真っ白になり、右左がわからなくなってしまいます。それが二回目以降もしばらく続くのでどうやら方向音痴の中でも相当重度のようですね。

ちなみにGoogleマップに頼りきりの私はしょっちゅうスマホを出し入れするので、ショルダーバッグARIANNAの背面に設けたスマホ用ポケットを重宝しています。



Q. この先どんなバッグを作る予定ですか?


トレンドだけを追求するファッションアイテムではなく、機能を兼ね備えた実用的なツールとして、働く女性のリアルな需要に応えるバッグを作り続けたいと思っています。

FUMIKODAは昨年のデビュー以来、仕事用のショルダーバッグ「ARIANNA」、マルチ用途に使えるトートバッグ「GINA」シリーズ、クラッチ系の「TALA」、「IKULA」、PCケース「DANA」、そして今月発表したばかりのリュックにもなるビジネスバッグ「EMMA」を展開してきました。

いまちょうど2018年秋冬コレクションの製作に取り組んでいます。また新しいバッグが仲間入りするので楽しみにしておいてくださいね。

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今回ゲスト講師としてうかがったのは、跡見学園女子大学の三年生のクラスでした。

生き方の多様化が進み、社会の中で複数の役目を担う「マルチキャリア」が当たり前になりつつある今、社会人になる一歩手前の彼女たち全員の参考になるロールモデルを提案するのは難しく感じました。

けど、「思いがあれば自己実現は可能だ」という、実体験に基づいたメッセージが伝わっていれば嬉しいです。
そして彼女たちが将来FUMIKODAバッグを愛用してくれると、さらに嬉しいなあ。


FUMIKODA クリエイティブディレクター
幸田フミ