2回目のチャリティーオークションを終えて。:FUMITALK
こんにちは、幸田フミです。
今年もチャリティーオークションを無事に開催することができて、ご協力いただいた皆さまに心よりお礼を申し上げたいと思います。
今回もできるだけ多くの収益金を寄付できるようにと、運営スタッフ全員がボランティアで挑んだイベントでした。 そんなNPO BLUE FOR JAPANの仲間たちや、私達の支援活動に賛同して集まってくださったたくさんの方々のお顔をステージから拝見して、やっぱり人は「愛」で繋がっているんだなぁ…と、目頭がジンと熱くなった一夜でした。
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Q. どうしてチャリティーオークションを開催したのですか?
児童養護施設の子どもたちがプログラミングを学ぶための費用を募りつつ、日本社会が慢性的に抱え続けている「児童養護施設の就労問題」にスポットを当てたい。 そういう思いで今年もチャリティーオークション2018を開催しました。
昨年FUMIKODAが主催したチャリティーオークションでは、はじめての試みにもかかわらず想像していた以上の寄付金が集まり、東京や大阪に住む児童養護施設の子どもたち13名がITキャンプに参加してプログラミングを学ぶことができました。参加した子どもたち全員がスマホアプリやゲーム、LINEスタンプなどを制作しながらパソコンスキルを磨くことができただけでなく、大きな自信も身につけることができたのです。
今年もより多くの子どもたちがITキャンプに参加できる機会を得られるように、NPO BLUE FOR JAPANとともにチャリティーオークションを開催するに至りました。
Q. 児童養護施設が就労問題を抱えているのはなぜですか?
いま日本には約3万人の子どもたちが児童養護施設に入所しています。その約7割は虐待を受けた児童たちで、心に傷を抱えている彼らは決してコミュニケーションが得意とはいえません。けれども18歳になると施設を出て、家族のサポートがないままひとり社会人として生きていかなければならないのです。
職場や社会になかなか馴染めず離職してしまう子どもたちも少なくなく、安定した再就職先を見つけるのが難しい中、施設のサポートがなくなってしまったあとの彼らは、住む場所を失ってしまったりします。
そんな彼らに必要なのは、「自信」と「スキル」です。 2011年から児童養護施設の支援に関わってきた私たちNPO BLUE FOR JAPANのメンバーは、子どもたちが手に職をつけられるよう様々な施策を検討しました。
その中のひとつが「IT教育」でした。子どもたちが施設を出所するまでの間にプログラミングスキルを身につけておけば、社会で活躍するための「自信」と「スキル」両方を得ることができます。
もちろん人によって得手不得手や興味の有無はあるでしょうが、もしプログラミングに魅力を感じている子どもがITキャンプに参加できる機会をもっと増やすことができれば、全国の児童養護施設が抱えている就労問題を少しは解決できるのではないかと考えています。
Q. 2回目のチャリティーオークションはどうでしたか?
昨年に引き続き、多くの企業や団体が私達の支援活動にご賛同くださり、ご活躍中の女性経営者や著名な皆さまに商品をご提供いただくことができました。児童養護施設出身で今はタレントとして活躍されている松尾知枝さんもそのひとりで、今回はアイテムを出品してくださっただけでなく、私達の支援活動をより多くの方に知っていただくためにSNSなどで発信もしてくださっています。
ステージには児童養護施設出身で今はモデルとして活躍している田中麗華さんにも登壇してもらい、施設の子どもたちの実情と就労問題解決のための強い思いを話していただきました。
ライブオークション終了後にはITキャンプを運営する「Life is Tech!」の水野雄介代表が駆けつけてくださり、自宅で学べるプログラミング教材「テクノロジア魔法学校」を寄付してくださいました。
また、「イベントには参加できないから」と、寄付を振り込んでくださる方も数多くいらっしゃいました。沢山の皆さまにご賛同、ご協力いただいたおかげで、今年もチャリティーオークションを成功させることができて、主催者一同心より感謝しています。
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沢山の方々のおかげで大成功をおさめたチャリティーオークション。 そして今回は、チームFUMIKODAも裏方として大活躍してくれました。
総括プロデューサーを務めてくれた白井さんは、若干23歳。昨年のチャリティーオークションにボランティアとして参加してくれた時にFUMIKODAに興味をもち、インターンを経て新卒でFUMIKODAに就職してくれた頼もしい女性です。
社会人経験はまだ浅いながらも人一倍頑張り屋で責任感が強い白井さんは、今回のチャリティーオークションの企画、準備から当日の運営、ボランティアの体制づくりまで、イベントの成功のためにしっかりと取り仕切ってくれました。
FUMIKODAにとってもチームの成長を肌で感じることができた、貴重な機会だったと思います。 もし来年、チャリティーオークションの会場で小走りで動き回っている白井さんを見かけたら、是非声をかけてくださいね。
FUMIKODA クリエイティブディレクター
幸田フミ