バッグを次の世代に〜「リユースプロジェクト」学生の体験レポート
2020年4月からはじまった、お客様の中古バッグを譲り受け学生に寄贈する「リユースプロジェクト」。
抜群の耐久性と取り回しの良さ、そして飽きのこない工夫まで備えたFUMIKODAのバッグは、末永くお使いいただけます。それだけに、ご愛用のお客様からは「まだ十分きれいでしっかりしているのに、クローゼットにしまいこんでおくのはもったいない」という声が多くありました。本プロジェクトは、そんなお客様からの発案で実現したものです。
「出世バッグ」のおさがりプロジェクト
FUMIKODAのバッグが「出世バッグ」と呼ばれているのをご存知でしょうか。FUMIKODAを持ち始めてから昇進したお客様が相次いだことから、まことしやかに広まった異名ではありますが、各界でご活躍のビジネスプロフェッショナルがお使いになったバッグは、縁起の良い、よりプレミアムなバッグであることには間違いありません。
寄贈してくださるお客様には、譲り受ける学生に向けたメッセージをしたためていただき、除菌・メンテナンスを施したバッグにメッセージを添えて、寄贈先にお届けするようにしています。FUMIKODAの先輩ユーザーから引き継がれたことがぐっと感じられるこの計らいは、必ずや譲り受ける学生の励みになることと確信しています。
このたび、本プロジェクトによって幸田フミ(FUMIKODAクリエイティブディレクター)からビジネスショルダーバッグARIANNAを譲り受けた、教育学部で学ぶ大学4年生、マルヤマさんにお話を聞くことができました。
バッグが紡ぎ出し育てる社会貢献
SDGsに関する卒業論文の制作にあたっていたというマルヤマさんは、FUMIKODAのリユースプロジェクトを取り上げた新聞記事をたまたま読み、応募してくださいました。SDGsに関心を持ち始めるきっかけは、サークル活動で親しんだマリンスポーツにあったといいます。
「大好きな海や川にゴミが散乱しているのが悲しく、サークル活動後には毎回、ゴミ拾いをしていました。SDGsの目標14“海の豊かさを守ろう”を身近に意識するようになりました。」
就職活動を終え、幼稚園に教育実習に行く予定のマルヤマさんは、実習先で自身が作成したSDGsの絵本の読み聞かせをすることを楽しみにしているそうです。
寄贈されたバッグを、マルヤマさんは早速使ってくださっていました。見た目はすっきりしているのに容量たっぷりのARIANNAは、卒業論文制作のためパソコンや分厚い資料など重たい荷物を持ち歩く生活にもぴったり。
「肌寒さに備えて上着を一枚しのばせておくこともできるし、ついたくさん物を詰め込んでしまいます。」
と収納力にご満足の様子でしたが、一方で、ラグジュアリーな気品あふれるFUMIKODAを持つことには複雑な想いがあるようです。
「上品で大人っぽく、そして高価な品物。特に私が譲り受けたのは幸田さんが使っていらしたものだと知って、とても驚きましたが、うれしかったですね。今はまだ学生の身なので少し気後れするけれど、来春社会人になってこのARIANNAを相棒にして働く自分を想像すると、とてもウキウキします。」
本プロジェクトに参加したことが自分にとって大きなプラスとなり、自信にもつながったというマルヤマさん。
「こんな素敵なバッグをいただいた上に、社会貢献の一助にもなっているなんて。SDGsやアニマルフリーなど環境への配慮を重視しつつ商品も大切にする、FUMIKODAのブランドアイデンティティーに改めて共感しました。」
と嬉しい感想を聞かせてくださいました。
☆☆☆
FUMIKODAに通底する「もったいない精神」は、さまざまなプロジェクトを生み出す原動力でもあります。例えば「アップサイクルコレクション」もその一つ。
試行錯誤を重ねて生まれたFUMIKODAの高品質なエシカルレザーですが、製品を作る過程で、どうしても一定量のハギレが生じます。ゴミにするのはあまりにもったいなく、職人さんの知恵も借りながらその有効活用法を模索した結果、小さなアクセサリーグッズとして商品化することができたのです。
デザインや機能にはしっかりこだわり、どれもみなハギレから生まれたとは思えない、立派なお役立ちグッズとなっています。バッグのワンポイントとして、大切な方へのギフトとして、どうぞお楽しみください。