「もったいない」からはじまった、アップサイクル。:FUMITALK
こんにちは、幸田フミです。
FUMIKODAのバッグや小物アイテムに使用している軽くて耐久性の高い「人工皮革」。
国内の工場で環境に配慮しながら生産されたとても機能的な素材なのですが、製品をつくる過程で中途半端な大きさのハギレがどうしても残ってしまいます。
品質の高い素材なのに、ゴミとして捨ててしまうのはあまりにももったいない。余った生地をどうにか有効活用できないだろうか…?
と、職人さんと知恵を出し合い、できあがったのがFUMIKODAの「アップサイクル・コレクション」です。
アップサイクルとは
「アップサイクル」とは、本来であれば廃棄されてしまうはずだった不要な素材に、デザインやアイデアなどを付加することでさらに価値の高い製品として生まれ変わらせること。素材を再利用する「リサイクル」とは異なるサスティナブルなアクションのひとつです。
FUMIKODAバッグの余り生地を使いながらも、すぐに捨てられてしまうものではなく、できるだけ長く使ってもらえるアイテムを作りたい。そんな思いのもとに生まれたコレクションは、小さいアクセサリーながらどれもちゃんと機能を併せ持ったお役立ちアイテムです。
AirPodsケースとして使用できる「ミニチュアバッグチャーム」
ガジェット類を整理するのに役立つ、コードケース、三角コインケース、ポーチ
「もったいない」からはじまったプロジェクト
素材を無駄にしたり、使い捨てのものを使ったりすることに「もったいない」と感じるのは、ものを長く大切に使うのが当たり前だった昭和初期の時代を過ごした両親の影響かもしれません。
幼い頃からご飯を残したときはもちろん、水を出しっぱなしにしたりノートを最後まで使わなかったりすると、必ず「ものを大事にしなさい」と諭されました。
当時は鬱陶しささえ感じていましたが、「すべてのものには命が宿っている」という両親の教えは未だに私の潜在意識の中にしみついているようです。
そんな私にとって、飽食の時代を経て見直されつつある「エシカル」なものづくりに興味を抱いたのは、自然な流れだったように思います。
「もったいない」からはじまったアップサイクルのプロジェクトですが、今ではアイテムの使いやすさに惚れ込んでリピート購入してくださる方も現れ、ゴミとして捨てられるはずだったものが誰かの役に立てるアイテムに生まれ変わったことが嬉しくてなりません。
FUMIKODAの「リサイクルプロジェクト」、「リユースプロジェクト」とともに、新しい価値を生み出す喜びを感じながらアップサイクル・コレクションを育てていきたい思っています。
FUMIKODA クリエイティブディレクター
幸田 フミ