音大生に受け継がれ、輝きを取り戻したおさがりバッグ〜「リユースプロジェクト」実施レポート&体験レビュー〜
FUMIKODAのバッグをご愛用のお客様の中には、「FUMIKODAを持ち始めたらもう他のバッグは持てなくなった」と、2つ、3つと買い揃えてくださる方もいらっしゃいます。
しかし「頑丈さ」が強みのひとつであるFUMIKODA。お古になったバッグも、決して傷んでいるわけではありません。
「まだまだ現役のバッグをただクローゼットで眠らせておくより、大切に使ってくれる人に譲りたい」というお客様の声から生まれたのが、リユースプロジェクトです。
「お仕事バッグ」の代名詞ともいえるFUMIKODAですが、本プロジェクトでは、学生を対象にバッグの寄贈を実施しています。3回目となる今回、ショルダーバッグ「ARIANNA Ⅱ(アリアナセカンド)」を譲り受けたのは、都内の音楽大学に通う中野さんです。
クラシック演奏会で生まれたご縁
3歳から始めたピアノを継続し、より専門的に学ぶため大学でピアノを専攻している中野さん。最近は自身が演奏するだけでなく、演奏会の企画や実施など、イベントを支える側に立つ機会にも挑戦し始め、クラシック演奏会を企画するmusic dialogueのインターン生としても活動しています。
FUMIKODAクリエイティブディレクターの幸田フミが年末に訪れたmusic dialogueの演奏会で、中野さんが受付をしていたことが本プロジェクトに応募してくださるきっかけになりました。
中野さんは知人のSNSなどを通じてFUMIKODAをご存知で、「こんな素敵なバッグを自分も持ってみたい」と憧れを持ってくださっていたといいます。
「思いがけず幸田さんにお目にかかり、そのご縁でこのプロジェクトのことを知り、応募させていただきました」(中野さん)。
今回リユースの対象となったARIANNA Ⅱは、ある大手企業で活躍されている女性がお買い上げくださったものの、ご都合により使用の機会がないまま寄贈されたため、新品と変わらない状態でした。ARIANNA ⅡはFUMIKODAのシグネチャーバッグであるARIANNAのコンパクトバージョンながら、見た目以上の収納力があり、音大生の必携アイテムである楽譜もしっかり収まります。
FUMIKODAのバッグが体の負担も心の負担も解消してくれた
楽譜の他にもレッスンに必要な道具が多く、どうしても持ち歩く荷物が多くなってしまうため、中野さんはいつも肩こりに悩み、軽くて機能的なバッグが欲しいと思っていたそうです。しかしARIANNAⅡを持ち始めてからは、大きな変化があったといいます。
「バッグ自体がとても軽く、肩への負担が減りました。持ち手が肩からずり落ちるのを防ぐために、2本の持ち手の長さが少し変えてあるんですよね。FUMIKODAの機能性へのこだわりに感動しました」。
それ以上に中野さんを満足させているのは、デザインの魅力です。170cmの長身ながら、恵まれた上背をスポーツなどに活かすことがなかったため、「自分に自身が持てず、つい猫背になってしまいがち」だったのが、ARIANNA Ⅱを持つだけで、「背筋がピンとして、自信を持って外に出られるようになった」そうです。
「機能的な上におしゃれで、持っているだけで晴れやかな気持ちになり、外に出るのが楽しみになります」と、中野さんは表情に喜びをにじませます。
このコメントには、FUMIKODAが創業以来バッグに込めて来た願いがそのまま集約されています。
中野さんも社会に出れば、大きな挑戦をしなければいけない場面や、押しつぶされそうな不安に直面することがあるかもしれません。そんなときに、震える背中を力強く押す存在でありたい。その想いを原点に、FUMIKODAはものづくりを続けているのです。
ときに「勝負バッグ」と称されるのは、ご愛用者の多くがその効用を体感してくださっているからかもしれません。
ヴィーガンレザー製品を選ぶことも、環境への配慮につながる
長い間ピアノ中心の生活を続けてきた中野さんですが、実は大学での学びを「学び納め」と位置づけ、卒業後は新しい領域へ挑戦しようとしています。インターン生としての活動などを通して視野が広がり、多様な価値観の人と触れ合う機会が増えた中で、生き方にも働き方にも、それまで知らなかった多くの可能性があることを知り、自身で導き出した結論でした。
具体的な方向性は模索中とのことですが、ピアノで培った継続力や挑戦心、そして持ち前の豊かな感性は、どんな業界に進んでも役に立つはずです。もちろんピアノとの付き合いが、これで終わるわけではありません。「いつか自分を育ててくれた音楽やピアノの世界で、恩返しができたら」と考えているそうです。
最近就職活動を開始した中野さんは、採用情報や会社説明会の資料を見るとき、その企業がSDGsに取り組んでいるか、チェックしているといいます。SDGsに関して自ら具体的なアクションを起こしたことはないものの、日頃から関心を持って生活している中野さんの目に、FUMIKODAの社会課題解決への取り組みはどう映ったのかお聞きしたところ、「環境に配慮したものづくりを徹底されていて、ものを無駄にしないという強い意志に感動しました」と、しっかりFUMIKODAの理念を理解してくださっていました。
実は今回、お話を伺うため中野さんにお越しいただいた店内では、「エコバザー」(お客様の不要になったジャケットやスーツなどをお預かりして展示し、すべて1,000円程度で販売し、その売上をNPO法人キッズドアに寄付する活動)を開催していました。
ラグジュアリーなライフスタイルの提案を追求しつつも、エシカルバッグブランドとして、FUMIKODAは環境問題や貧困問題に向き合い、行動を起こし続けています。これからの未来の社会を作っていく世代である中野さんの周りにも、ヴィーガンやアニマルフリーに関心を持ち、行動する人が増えているとのこと。バッグを買うときに、ヴィーガンレザー製品を選ぶことも、立派な一つのアクションです。
「いつか自分でFUMIKODAのバッグを購入させていただきたいと思っています。BILLYはリュックなのにスタイリッシュで、通勤にもぴったりだと思います。卒業記念や人生の節目に自分へのご褒美に購入することを夢見て、残りの学生生活を頑張ります!」。
FUMIKODAを持って第一線で活躍する中野さんの将来が、今から楽しみです。
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FUMIKODAでは「リユースプロジェクト」にご協力いただける方を募集しております。 未来を担う学生のために、お使いのFUMIKODAバッグをお譲りいただける方は、こちらのページよりご連絡ください。