非デジタルネイティブ世代のClubhouseの楽しみ方

こんにちは、FUMIKODAのクリエイティブディレクター 幸田フミです。
巣ごもり生活が続く中、そろそろSNSから少し距離を置かなければ、ずるずると時間を奪われてしまいそう… と、できるだけデジタルデバイスから遠ざかることを意識していた矢先に、何やら無視できないほどの存在感を示しはじめたのが音声だけのSNS「Clubhouse」でした。

今のところ完全招待制で、日本では若年層の間で認知度が高いと言われているこのアプリ。使い方はウェブ上ですでにたくさん紹介されているのでここでは割愛させていただくとして、非デジタルネイティブ世代の自分がプライベートや仕事で、どんなふうにClubhouseを活用できるのだろうか?と、考えてみました。

ちなみにClubhouseは「非公開」にして楽しむこともできますが、Zoom飲み会などのクローズドな使い方とは違った「公開」roomならではの楽しみ方を実践してみたいと思います。
※下にいくほど、プライベート→ビジネス用途に近くなります。


Clubhouse活用アイデア

1.同窓会

母校の友人同士でFacebookやLINEでグループを作っています。けれども、みんなが一堂に会する機会が訪れることはなかなかありません。
そんな元同級生たちとroomを立ち上げて雑談をはじめたら、卒業生が世代を超えて集まってきて、一生会うチャンスがなかったかもしれないOB達をも巻き込んで会話が盛り上がるんじゃないだろうか… と、妄想しています。まずは母校Parsons時代の仲間達でフォローしあって、Clubhouse同窓会を実践してみたいと思います。

出身校に限らず、「○○でバイトしていた仲間で思い出を語り合う」「80sに通ったディスコ○○を懐かしむ」など、同じ経験をした人同士の集いも深い話で盛り上がれそうですね。

2.コミュニティ

Clubhouse上では、地域、趣味、業界 など様々な切り口でつながり探しができそうです。かつて「mixi」で同じような体験をした人は多いのではないでしょうか。

Clubhouseの良いところは、roomに入り視聴者(オーディエンス)として聴き手にまわっていれば、何もリアクションする必要がない点です。話題にのれなかったり、スピーカーに魅力が感じられなかったりしたらすぐに退出すればいいし、逆に繋がりたい人がroom内にいればフォローして、TwitterやInstagramのリンクからコンタクトをとることができます。

自分が主催者(モデレーター)になって、たとえば「中目黒でひとり暮らしコミュ」や「昭和アイドルの歌謡曲を語るコミュ」などのroomを盛り上げることができれば、共感しあえる人たちとコミュニティを形成していくことができそうです。

3.ウォッチパーティー

ドラマやバラエティ番組を見ながら感想をツイートするような感覚で、視聴者同士がClubhouseでワイワイ会話しながらウォッチパーティーを楽しむといったスタイルが定着するかもしれません。

スポーツ試合の中継であれば観戦中は終始白熱しそうだし、歌番組であればみんなで一緒になって歌いだしたり、さらには番組関係者が突然roomに参加するサプライズがあったりなんかもして。

個人的にはAppleの新製品発表会をリアルタイムで閲覧しながら(いつも日本時間の深夜2時ごろから始まるのですが)、日本語で感動を共有しあえる場があると嬉しいです。

4.エンターテイメント(スペシャルなスキルがある人)

YouTubeライブの映像無しバージョンとして、アーティストがその場限りのライブを配信することができそうです。

私も音楽系のroomをよく訪れるのですが、たとえばピアノやギターの弾き語りやアカペラのハモリなどは音声以外の情報がない分ライブに集中できて、その場限りの生配信という貴重さも相まって感動を生み出しやすい気がします。(ちなみにClubhouseでは音声の録音や、著作権を侵害する行為は禁止されています)
あとは自作の小説の朗読や、お笑いなども。私には真似できそうにないですが、才能がある方はぜひ。

5.対談、ディスカッション

一番よく見かけるのが、対談やディスカッションのroomです。しかしいまのところ「対談」とうたいながらも目的がよくわからず、「とりあえずやってみたい」的なものや、「いかにしてフォロワーを増やすか」のようなよこしまなものも乱立していて、興味がそそられるディスカッションにたどり着くことに難しさを感じています。

雑談の場合は良しとして、もし私自身がモデレーターとしてゲストとともに対談するのであれば、目的とオーディエンスのメリットを明確に表現する必要がありそうだなと感じました。

6.セミナー

ふだん講師をしている方なら、ウェブ上のセミナー、いわゆる「ウェビナー」を簡単に開催することができそうです。

今のところClubhouseで直接課金することはできませんが、3月頃には「投げ銭」的なシステムが導入されるとのこと。
音声のみとはいえ、room内で質疑応答することもできるので、うまく使えばサービスの紹介や認知拡大のためのPRツールとして有効活用できそうです。

7.ニュース配信

何かニュースソースを持っている人は、ニュース番組風に情報を配信してみても良いかもしれません。
たとえば「SDGsの注目ニュース」、「ブレイクしそうなアプリ紹介」、「今日の運勢」など、テーマをしぼって毎日同じ時間に配信告知をしておくと、その話題に関心のあるオーディエンスが次第に増えると同時に、Clubhouse上の自身の専門性をはっきりさせることができそうです。

YouTubeやインスタライブ、ブログなどに比べて準備や手間がかからないので、良いネタさえあれば気軽に配信を続けていけそうですね。

8.人事担当窓口

企業の採用担当者が自社の社員と対談して、会社の文化や働き方を紹介する。そんな活用の仕方もできそうです。

ニッチな使い方ですが、その企業への就職を検討している人にとって実際に働いている人の生の声は貴重な判断材料になるし、その場で公開質問することもできます。企業側にとっても自社のPRに繋がり、良い人材との出会いに恵まれるかもしれません。

FUMIKODAはClubhouseを
どう活用する?

そして、今後FUMIKODAがどのようにClubhouseを活用していくべきか?についても考えてみました。

これまでの経験上、「創業は易く、守成は難し」ではないですが、何ごとも始める時はエキサイティングだけど、続けていくことは本当に難しい… と、ひしひしと感じている今日このごろ。(自分の性格のせいかもしれません 汗)
私自身が好奇心で使ってみたとしても、ただトレンドにのる形でFUMIKODAがClubhouseをブランディングなどに活用していくことは今のところないかな、と思っています。

今後もしFUMIKODAがClubhouseを活用するなら、新しいアイテムを開発する際に皆様からのご意見をヒアリングさせていただいたり、実際に製品をご愛用いただいている方からユーザーレビューをいただくことによって製品の改善に役立てたり、といったところでしょうか。

もしそのような場(おそらく小さなroom)を設けさせていただく機会があれば、是非とも忌憚のないご意見をおきかせいただけると嬉しいです。

☆☆☆

ついには個人利用に留まらず、リモートワーク中の社員同士がClubhouseで雑談しあえる場を提供しようとしている企業もでてきているようです。

今後ますます普及するかもしれないClubhouse。「よくわからないけど、招待されたのでとりあえずやってみよう」という方は、楽しみ方の参考にしてみてください。